ちゅーごく しんぶん こらむ
てんぷーろく
2025ねん 9がつ むいか
「ひばくの しょーにんを さがしてます」。 52ねん まえ、 くまもとの しゅふから ひろしまけん ひだんきょーに せつじつな こえが とどく。 6さいで げんばく こじと なり、 みしらぬ くまもとの じょせいの もとで そだった。 ひろしまの きおくわ おぼろげで じぶんの みょーじすら おもいだせない。 ひばくしゃ けんこー てちょーを しんせい する ため、 わらにも すがる おもいだったらしい。
しょーじょ じだいの しゃしんが てれびで ながれた。 ひろしまの 39さい だんせいわ 「ゆめかと おもった」。 しょーどで いきわかれた いもーとの おもかげが あり、 したの なまえも いっち して いた。 のちに 28ねんぶりに さいかい し、 ながらく むごんで みつめあう。
こちらの たずねびとわ どーか。 かしゅで はいゆーの すぎ りょーたろー さんが、 55ねん まえに ながさきで であった ひばくしゃの じょせいを さがして いる。 81さいの いまでも くやむのわ、 こりょーりやを いとなむ じょせいに なにげなく 「けっこん されてますか」と たずねた ことば。
じょせいわ きものの すそを まくり、 あしの けろいどを みせて いう。 「だから けっこん できません」。 そとから みえぬ ひばくの くるしみ、 かなしみ。 すぎ さんわ おのれの むえんりょを はじた。 さいかい し、 わびたいと ねがうほどに。
ひばく 80ねんの ことしわ にほん ひだんきょーの しんぶんで よびかけ、 みずから ながさきを さがし あるいた。 「すぎさま」わ かつて ひろしまの ひばくしゃの いもんで かん きわまり、 なみだで うたえなく なった いつわも ある。 すたーの せんさいな こころに、 どーか しあわせな しょーそくが とどきますよーに。
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